新品でCore Ultra 7 155H搭載で9万円という破格の本機。ケースとフィルムも+2,000円で買えてしまうので買ってみた。
ベンチマーク
Crystal Mark Retroでベンチマークを取ってみると、シングルスコアに至ってはメイン機の Ryzen 9 3900 を上回っているようでCore Ultraの強力さがよくわかる。マルチコアは流石に3900が勝つものの、大きな差はないという状態に。
GPUは流石にRTX3080に及ばないものの、持ち運べるパソコンとしては高性能な部類では?
きっかけ
調べているとCore Ultra内蔵の Intel ARC は IPEX に対応しているらしく、Pytorchを使った処理ができる模様。
https://pytorch-extension.intel.com/installation?platform=gpu&version=v2.7.10%2Bxpu&os=windows&package=pip
ということでAI関連のタスクをやってみようという記事です。
なお、Meteor LakeのIntel ARCは XMX っていうのを省かれているってみたんだけど、この辺が性能にどう響くのかはよくわからんかった。
NPUがあるからそっちでカバーしてってことなのかなあ?
スペック:
intel Core Ultra 7 155H
RAM 16GB (VRAMとは共用)
SSD 1TB
導入
Stability Matrixをインストールして、そこで検証してみた。
インストールして直後の画面では SD.NEXT しか表示されないので、それをインストール。
nvidia系GPUでしか試したことなかったんだけどintel系だとこうなるんだねえ。
SD.NEXTってアプリ、IPEX以外にも色々使えるらしく、OpenVINOやDirectMLなんかも使えるっぽい。
あと、量子化もできるように見えた。ドキュメント見てるとWindowsでintel系の場合は、Visual StudioのC++コンパイラーがいる?っぽい。
Stability Matrixインストール時に入っているようなのでパスを通せばいいんかな?
SDXL系FP16のモデルを入れて実験。
パラメーターは以下の通り
解像度 1024x1024
Steps 10
SDM++
他はデフォルト
結果
50秒ほどで画像が出てきた。
RTX3050やRTX3080に比べると明らかに遅いが、nvidia系以外でも動くっていうのが感動した。
NPUも使ってみようと色々試してみたんだけど、IPEXだとGPUが使われていて、OpenVINOを使ってNPUを指定してみただけど、どうもうまく動きませんでした。
いろいろやって13秒ほどまで短縮できましたが、画像保存周りでいったん止まってしまうので結局トータルだと30秒ほどかも。もうちょっと検証してから追記します。